ナッツアレルギーの症状と恐ろしい現状
こんにちは。重度ナッツアレルギー児を育てながらも、明るく前向きに頑張っているひきこもり主婦のまあさかさです。本日は、消費者庁令和6年度調査からナッツアレルギーの現状について見ていきたいと思います。
重篤化することで知られているナッツアレルギーの症状、基礎知識。
- 腹痛・腰痛
- 胃痛
- 嘔吐
- 下痢
- 口内、口の周りの違和感、腫れ
- 喉のイガイガ・気管支のゼイゼイ
- めまい
- 蕁麻疹・湿疹・赤く腫れる
- 呼吸困難
- 意識障害
これらの症状が出ると言われていますが、
その中でも、急激に発症する全身性のアレルギー反応で血圧が大きく低下し、意識喪失やショック状態を引き起こすものをアナフィラキシーと呼びます。
初期症状としては、呼吸困難、皮膚のかゆみや発疹、顔面や喉の腫れなどが起こり、進行症状としては、血圧の急激な低下(ショック状態)心拍数の異常(速い、または弱い)意識の混濁または失神などが起こります。
消費者庁の令和6年度の食物アレルギー原因食物 種別調査に驚く
なんと、消費者庁の令和6年度の食物アレルギーの原因食物の種別調査で、木の実類が2位となっていました。
又、食物アレルギーの原因食物の品目別調査でも、クルミが2位となっていました。
前回調査ではクルミは7.6%であったことから、クルミの割合が約2倍に増加しています。
木の実類の中では、1位がクルミ、2位がカシューナッツで、3位はマカダミアナッツだったようです。そしてさらに、ショック症状(アナフィラキシー)を呈した原因食物でも1位、鶏卵、2位、牛乳に続き、3位が木の実類となっていました。そして、木の実類の中で、ショック症状(アナフィラキシー)を起こしたナッツを順に見ていくと、1位クルミ、2位カシューナッツ、3位マカダミアナッツとなっています。
そして、木の実類の中で、ショック症状(アナフィラキシー)を起こしたナッツを順に見ていくと、1位クルミ、2位カシューナッツ、3位マカダミアナッツとなっています。
木の実類のアレルギーの場合、血液検査で複数のナッツに反応していることもありますが、実際には食べることができる事もあるようです。特に幼少期程乖離が大きい様です。我が家の息子もアレルギーの検査をした際に実際に食べている食品と、アレルギーの数値が出た食品に相違が見られました。
そこで、現在では実際に食べてみて症状がみられるかどうかを確認する「食物経口負荷試験」のみが正確にアレルギー源の数値を特定できる方法だと言われていますが、リスクが伴う為、中々踏み切れる物でもありません。
ただし、クルミとペカンナッツ、カシューナッツとピスタチオの間には強い相関性があり、どちらかのアレルギーを診断された場合はともに除去が必要です。.
令和6年度調査のナッツ類の増加率が恐ろしい。
初発例の原因食物については、0歳児では過去の調査とほぼ変わらない割合で鶏卵、牛乳、小麦の順であったようですが、その他の年齢群ではクルミとカシューナッツの増加が著しいです。
- 1~2歳児ではクルミが19.6%・カシューナッツが6.5%。
- 3~6歳群ではクルミが34.5%・カシューナッツ9.2%で合計43.7%と半数近くを占めました。
- 7~17歳児でもクルミが18.7%・カシューナッツが6.3%でした。前回調査と比較して幼児期、学童期ともに初発例におけるクルミとカシューナッツの割合が著しく増加していました。
又、誤食例においてもクルミとカシューナッツが増加していました。先日、我が家も、ある外食店でクルミ入りドレッシングに遭遇しました。見た目には全く分からない上、サラダバーのドレッシングに原材料の記載がありませんでした。機転を利かせたきかせた夫がお店の方に何の為に伺った所、サラダにかける直前で、クルミ入りと判明しました。ナッツはお菓子、ドレッシングなど砕いて使用されることも多く、食品の外見だけではわかりにくいため原材料を確認することが必須です。
ピーナッツとナッツ類はひとくくりにされることが多いですが、ピーナッツはマメ科に分類される実でありナッツ類とは分類が異なりますが、ピーナッツはアナフィラキシーの発生率が高い食品なので注意が必要です。
ナッツ類アレルギー一覧と交差抗原性
マメ科 | ダイズ属 エンドウ属 | ラッカセイ属ダイズ エンドウ豆 | ラッカセイ(ピーナッツ)
バラ科 | サクラ属 | アーモンド |
ウルシ科 | カイノキ属 | カシューナットノキ属カシューナッツ ピスタチオ |
ヤマモガシ科 | マカデミア属 | マカデミアナッツ |
クルミ科 | ペカン属 | クルミ属クルミ ペカンナッツ |
ブナ科 | クリ属 | クリ |
カバノキ科 | ハシバミ属 | ヘーゼルナッツ |
アオギリ科 | カカオ属 | カカオ |
サガリバナ科 | ブラジルナッツ属 | ブラジルナッツ |
交差抗原性食物同士に含まれるタンパク質の構造が似ていることで、一方にアレルギー症状がでると、似た構造のタンパク質をもつ食物に対してもアレルギー反応があらわれることです。
♦くるみの交差抗原性
カシューナッツとピスタチオ、クルミとペカンナッツの間には強い交差抗原性があるので、どちらかにアレルギーがあれば、両者を除去する必要があります。
ローストしたナッツは特に注意ナッツは加熱によって、アレルゲン性が増加する特徴があるので高温処理がされているローストナッツなどは特に注意が必要です。
我が家は現在、全てのナッツ類が除去となっています。(詳しくは、以下のページで書いています。)
ナッツアレルギー当事者としては、ナッツアレルギーが広く認知されていく事は、とても有難い事ですし、2024年から特定原材料にクルミが追加され、8品目に変わった事も、とても助かっています。しかし、ものすごい勢いで増えていくナッツアレルギー患者の数には恐怖を感じます。何が原因でナッツアレルギーを発症してしまったのか、未だに原因が特定されていませんが、息子のアレルギーが発覚するまでナッツが大好きで常に自宅にストックのあった私の行動に何か原因があったのではないかと、考えずにはいられません。
特に、妊娠期、出産期、授乳期の方たちには、この事をお伝えしたいなと思っています。