エフゲニー・キーシンのピアノコンサート

エフゲニーキーシンのピアノ御リサイタルに行ってきた。

久しぶりのコンサートは、一度は生演奏を聴いてみたかったエフゲニー・キーシンです。

今回は座席が選べなかったのですが、会場に到着してこれは遠いなというのが第一印象でした。こんな遠くで見るコンサートは初めてで、

・・・これは見えるのかな?音、聞こえるの?

と心配でしたが、会場の音響設備の効果なのか、キーシンの音の出し方の効果なのか、とても美しい音色がしっかり聞こえ、とても良かったです。恐らく良く響く素晴らしいタッチと、それらを含めたテクニックの賜物なのでしょうか。素人の私にはそこら辺は全く分からないので、娘に「あなたがあの場所で弾いたらどんな感じに聴こえるのか知りたい。聞き比べてみたい。」と、無茶な妄想を口走り、「私の演奏だとここまで聴こえないわ」と、落ち込ませていました。

ただ、力強い演奏を聴くにつれ、意外とこの辺りの距離で丁度良かったりしてね。と、話していましたが、今回は初めてオペラグラスを持て来れば良かったいつか一番近い席をゲットして近くでも聞いてみたいです。

開場直後の様子。

娘が高所恐怖症かも知れないと言い出した三階席。

ちょっと傾斜が急・・・。端の席だったのでパノラマ感があってなかなか私は好きだな、と思いました。(確かに高所恐怖症には厳しそうだ・・・)

現在初のベートーベンソナタに挑戦している娘の本日のお目当てのベートーベンのピアノソナタは、一曲目に演奏されました。第27番 変ホ長調, 作品90, 1814年作曲。二楽章構成で、全体の演奏時間は約13分程。第1楽章はエネルギッシュで変化に富んだパッセージが特徴で、第2楽章は美しい旋律が印象的でした。

この日とても印象に残ったのは、ショパンの幻想曲

「幻想曲 ヘ短調 作品49」1841年作曲。冒頭から力強く荘厳な雰囲気で始まり、中間部では美しいメロディが流れ、フィナーレに向けて感動的なクライマックスを迎える美しい曲でした。休憩中のお手洗いの前で高校生(音楽高校の生徒らしきグループ)が、あれはマジですごい。うますぎる。と盛り上がっていて楽しそうで良いなほのぼのしました。娘も楽しそうな音楽高校の生徒さん達を見て♪音楽高校への憧れが更に増した様子でした。

後半の曲は少し私の好みからは外れていましたが、惹きつける魅力ある演奏だと思いました。やはりベテランはさすがだなと思いました。娘の評価は意外にもブラームス「4つのバラード」作品10の第2曲 ニ長調が良かった!との事。確かに明るくてリズミカルなフレーズが印象的だったね。

で、今回の感想はやっぱり天才だなという事。(浅い感想・・・)

ただ私が思っていたほど繊細な印象は無く、とても力強く、舞台で映える演奏を熟知している物凄い集中力の人なんだろうな。という印象に変わりました。

美しい音楽って本当に良いものです。娘の演奏も最近どんどん成長してきています。今度の発表会も楽しみです。次回は先生が変わって初めての発表会です。

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