ミニバスケットボールと腹ペコ少年とナッツアレルギー

エピペンをもらうまでの緊張感は まだまだ序の口だった。

2024年秋。

10歳になった息子は、一年程前から念願だった”打ち込めそうなバスケットボールチーム”にお友達の紹介で加入した。

ググっと成長する切っ掛けとなりそうなガチ練習チーム・・・。

目の届かない範囲へと徐々に離れて行く最終段階とも思えるこの時期。そういえば、お姉ちゃんの卒業式でも男の子達は母親から距離を取る様になっていたな・・・。と、「もうこんなに成長したんだな」ちょっぴり切ない。でも、それが成長。自分の道を歩むための、大切な一歩だ!と、

しかし、食物アレルギーを持つ子供の親は,ここでも手放しで喜んでばかりもいられません。

体重に基づく投与量: エピペンの投与量は、子供の体重に基づいて決定されます。一般的には、体重が15kg未満の子供には0.15mg、15kg以上の子供には0.3mgが処方されます。

体重15kg以上に達しエピペンが処方されるのがおおよそ小学校入学時期

初めてエピペンを処方された時は、本人も怖がっていたし、私もアナキラフィシーを起こすほどの重度食物アレルギーの重みを再認識していました。

それでも、この時期は行動範囲がそこまで広くなく、幸運にも我が家の場合、コロナウイルス流行の時期と重なった為に、外で食べ物をもらうイベントなどもほぼ中止されており、危機感は和らいでいました。

歳月が流れ、コロナウイルス感染症が5類へ移行し、お友達にお菓子をもらう事も増えてきました。

食べたことのないお菓子に関しては、食べない約束をしていますが、たまに食べたことのない美味しそうなお菓子をもらう時も・・・。そんな日は帰宅して「アレルギーがあってほんと嫌だ」と半泣きになったりもしました。

それでも、ここまではまだまだ序の口でした。

念願かなって入部させていただいたチームは・・・休日に、朝から晩まで練習のあるチームです。

沢山の朝食を食べて行くと、激しい練習でご飯が胃から上がってきてしまう、との事で、お茶碗半分未満の朝食を食べて出掛けて行き、昼食に持っていくお弁当も昼からの練習の事を考えて少なめに・・・と、もう夕方にはお腹が減りすぎて帰りの車では最高潮に機嫌が悪くなっています。

そんな練習終わりのタイミングで、差し入れなどが登場したりします。それが箱や袋から出されていて原材料表記がない状態のものだったり。ちょっとどこかのいいお菓子。スーパーのじゃない美味しそうなクッキーやお煎餅。だったりします。

sweets

このタイミングでそれらを食べたくない訳がありません。これ食べれるかな?と聞きに来ますが、分からない。外箱や外袋やらを見せてもらいに行き、原材料の記載があるとありがたいけど、外装に記載の無いものも。

「・・・うーんやめておこうか」最近はアーモンドと、ピーナッツまでアレルギー検査で数値が出てきてしまっているので、知らないお店の焼き菓子なんかはなかなか気軽に食べられません。

そんな時の落ち込み具合ときたら・・・

みんなと一緒に何も考えずに何でも食べさせてあげたい。とても辛い瞬間がそれも頻繁に訪れる様になりました。

見た感じが、明らかにナッツ無しのものについては、原材料表記が無いものでも食べていると時がありますが、そんな時でさえ、食後30分から1時間は気が気ではありません。1時間が経過するまでは安心が出来ないので、変な咳が出ないか横目でチェックする事になります。

ここ一年で特に注意をしているのは、ピスタチオを練りこんだ商品です。グリーンの物は今まで抹茶である事がほとんどでしたが、一年ほど前からグリーンの物にピスタチオの可能性が出てきてしまいました・・・。

妙に流行っていたけど、美味しいのかな?自宅にナッツ製品を持ち仕込まないようにしているので一度も食した事がありません。私も息子も抹茶味の物が好きなので、危険度★★★★★です。

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